Question
電子部品を製造する企業に勤めています。大手ではありませんが、海外にも生産拠点がありグローバルに展開しています。新卒で入社して以来約5年間営業に従事していましたが、異動により総務部門へ配属となりました。小さい会社なので、総務の業務全般を担当しますが、長からは特にリスクマネジメントを一緒に考えてほしいといわれています。責任の大きいことをまかされたと思いますので頑張ろうとやる気に満ちています。一方で、まったく携わったことがない分野のため、不安です。そもそも、リスクマネジメントとはどういったことをするのでしょうか?
Answer
企業は活動する中で、様々なリスクに直面します。そして、リスクマネジメントは、企業や組織が直面する潜在的なリスクを特定し、それらのリスクに対処するための計画や対策を立案・実行するプロセスです。具体的には、以下のような活動が含まれます:
リスクの特定と評価:企業が直面する様々なリスク(例:自然災害、市場変動、競合他社の活動、サプライチェーンの中断など)を特定し、それらのリスクに対する影響度や発生確率を評価します。
リスク対策の策定:特定したリスクに対して、回避、軽減、転送、受容などの適切な対応策を立案します。例えば、災害への備え、リスクの分散、保険の導入などが考えられます。
リスク対応の実行と監視:立案したリスク対策を実行し、リスクの状況を監視・評価します。リスクが変化した場合は、迅速に対応策を修正・改善することが重要です。
リスクコミュニケーション:組織内でリスクマネジメントに関する情報を共有し、意識を高めることで、全体的なリスク対応に寄与します。また、ステークホルダーや顧客とのコミュニケーションを通じて、リスクに対する透明性と信頼を築くことも重要です。
新たに総務部門に配属され、リスクマネジメントを担当することは責任の大きな仕事ですが、経験豊かな営業職の経験を活かし、新たな分野に挑戦することで成長の機会となるでしょう。不安もあるかもしれませんが、意欲的に取り組み、知識やスキルを積極的に学びながらチャレンジすることが大切です。組織の安定性と成果に貢献する一員として、リスクマネジメントの重要性を理解し、しっかりとサポートしていくことを期待しています。
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